むらをのにっき

観たものの感想とか、思ったこととか

2019年クソ映画の墓場

映画ベスト10の直後にワーストを。

僕は基本的にどんなものを見ても、なるべく面白いところや良いところを見つけようと努力します。

なので、まあほとんどの映画を楽しめる自信はありますし、今年観た映画もほとんどが面白かったです。

ただ、それでもあまりに許せない映画、いくら頑張っても良いところが見つからない映画はやっぱりありました。

 

・シュガーラッシュ:オンライン

 

これ、正確には2018年の映画だけど、見たのが今年なので……

 

ちなみに僕は前作「シュガーラッシュ」が大好きです。

ディズニーアニメで1番面白いと思ってます。

将来子供が出来たらシュガーラッシュを見せようと計画しています。あとズートピア

 

ちなみに、インターンで初めて会った人に好きなディズニーキャラを聞かれて、ヴァネロペって答えたら微妙な反応されました。

 

まあそんなわけで、シュガーラッシュが大好きな僕はかなりワクワクしながら「シュガーラッシュ:オンライン」を観に行きました。

インターネットを題材にするという現代的な上に続編でしっかり世界が広がっている。

予告を見ても、いい感じでした。ディズニーネタもふんだんに入ってましたし。

 

だからね、だからなんですよ

ここまで前作のキャラクターを崩壊させてくれた続編もそうないですよ!!!

前作で君たち何やってたの?ってレベル

ヴァネロペはまだギリギリ理解できます。

ゲームの中で主役になれたけど、同じことが続く現状にマンネリ化してきて、刺激的なインターネットの世界で変化を楽しみたい。

いや自分のゲームどうすんだよ!ヴァネロペを待ってるプレイヤー(子供たち)がたくさんいるだろ!ってツッコミたくなるけどまあここは目をつぶろう。

ただこの新しい世界に惹かれていく過程であまりにラルフに対してのリスペクトがなさすぎる!!あまりに自分勝手すぎる!もう少し慮ってやれよ!

前作で築き上げた友情はどこに行ったんだよ!

というかさ、そもそも自分のゲームが無くなるかもしれないからインターネットの世界でパーツを探しに行こうってなったわけでしょ?

それに一切得しないラルフが命張って協力してくれてるわけでしょ?

それに対して何もないの!?その上自分のゲームを捨てるわけ!?

前作のテーマ性をまるで全否定ですよ

そのラルフもラルフですよ。

ヴァネロペを止めようと動くわけですが、基本的にヴァネロペに共感できるつくりなので悪者に見えてしまう。

ヴァネロペを引き留める理由も、ゲームのためにとかではなく自分のため。

結局なー、この続編主人公2人とも自分主体で考えてるからこそ、前作全否定になってるわけですね。

ラルフは前作同様心の弱さが見えるわけだけど、それが悪い方向に見えてしまっている。

 

インターネットの表現がすごいとか、キャラクターが豪華とか、小ネタが多いとか分かるけど、それを覆すレベルであまりにもキャラクターがひどすぎる!!!!

前作全否定!!

続編というのは、前作の上に積み重なってさらに世界が広がることで意味があるものだと思うんですよ。

シュガーラッシュに関しては、前作を全部ぶち壊したうえでの続編ですからね

前作なんだったんだよ!!って叫びたくなる最悪なタイプの続編でした。

 

・イソップの思うツボ

 

カメラを止めるな!」監督の上田さん、助監督だった中泉さん、スチール担当の浅沼さんが3人共同の脚本・監督作品。

カメ止めブームからわずか1年でスタッフ集結して公開された今作。

カメ止めが2018年ベスト級に面白かったので、相当期待値とハードルが高まってました。

それと同時に、製作期間の短さから本当に大丈夫か?と不安もありました。

 

不安が的中しました。

カメ止めのプレッシャーからなのか、上田監督の好みなのか、相変わらずどんでん返しがお好きですね。

この作品はただ、どんでん返しをやりたいだけなんですよ。

「ええーそうだったのかー!」というのをやりたいがために、展開を作っているため全体を見ると整合性が全く取れていない。

そして、裏切る展開を作るために話がどんどんややこしくなっていく。

母親亡くした復讐のために家族が主人公で計画を立てるわけだが、

まず、兄はターゲットの家族の娘の大学に講師として潜入して娘を落として、さらに母親とも不倫

さらにターゲットの家族の父親に、娘は愛人として援助交際して近づいてその様子を撮影

父親は、マネージャーとして復讐する家族に近づいて娘を誘拐する。

そして、全員集めて隠し撮りした不倫の様子を公開して復讐。

ってもうメチャクチャすぎだろ!!!なんだよこの杜撰すぎる計画!!

まずそもそも娘も母親も落とせなかったらどうするつもりだったのか

娘は娘でさあ、母親殺された恨みがすげえ強いのに恨んでる人と寝るか?

葛藤ある中、この辺の計画を失敗しながらもなんとか実行しようとする様を見せてくれるなら、まだ面白かったと思います

しかし観客を騙す構造をやりたいのか、あまりにこの杜撰な計画が上手くいきすぎるせいで最初から最後まで無理のある映画になってしまっている!

計画を見せるあまり、人物も全然入ってこないし、さっき上であったような性格に破綻が生じている。

時系列をミックスしてちょっとタランティーノっぽくしているところがさらに鼻について不快感すら覚える!!

 

3人で脚本・監督をした良さも全く出ておらず何のために作ったんだ?と言わざるを得ない。

インディーズだとしても見なければよかったて思うレベルの作品でした。

 

 ・メン・イン・ブラック:インターナショナル

 

 大人気シリーズMIBのスピンオフ?続編?

ウィル・スミスもトミー・リー・ジョーンズも出演せず、テッサ・トンプソンクリス・ヘムズワースの「マイティ・ソー バトルロワイアル」コンビが主演。

 

かなり話題のキャスティングですが、肝心の中身があまりにも中身がなさすぎる!!

中身がないというか特徴がない!!

ハリウッドでよくあるCGをまとめてみましたって感じでヤマもオチもない

 

MIBの良さは、世界が大ピンチなのにウィル・スミスがゆるーいヒップホップノリで解決しちゃうところと、実は現実なんじゃないか?と思わせるような妙なリアリティだと思っています

が、見事にこの良さが消えている!!!

この雰囲気が無くなっても、新しいMIBを示せるのなら全然いいですよ!!

それどころか!むしろ一昔前のハリウッド映画に戻ってるってどういうこと!?

 

新しいバディにも全く魅力を感じませんでした。

ハイスペック新人とだらしない先輩コンビですが、先輩は本当にピンチな場面でかっこいいところが見れるのかと思いきや、本当に最後の最後まで無能なだけ。

新人もただただハイスペックで、バディである意味を全く感じませんでした。

一切相互に影響しあってない。

 

どんなにひどくてもね「最後のジェダイ」みたいに語ることが山ほどあふれ出るクソ映画なら1億歩譲って、まだいいですよ

この映画に関しては言うことがなさすぎる!特徴がなさすぎる!

 

今年多分1番時間の無駄になった映画だと思います。

もちろんぶっちぎりワースト1です。

 

 

来年はもっと笑って話せるクソ映画に出会いたいですね。