2019年クソ映画の墓場
映画ベスト10の直後にワーストを。
僕は基本的にどんなものを見ても、なるべく面白いところや良いところを見つけようと努力します。
なので、まあほとんどの映画を楽しめる自信はありますし、今年観た映画もほとんどが面白かったです。
ただ、それでもあまりに許せない映画、いくら頑張っても良いところが見つからない映画はやっぱりありました。
・シュガーラッシュ:オンライン
これ、正確には2018年の映画だけど、見たのが今年なので……
ちなみに僕は前作「シュガーラッシュ」が大好きです。
ディズニーアニメで1番面白いと思ってます。
将来子供が出来たらシュガーラッシュを見せようと計画しています。あとズートピア。
ちなみに、インターンで初めて会った人に好きなディズニーキャラを聞かれて、ヴァネロペって答えたら微妙な反応されました。
まあそんなわけで、シュガーラッシュが大好きな僕はかなりワクワクしながら「シュガーラッシュ:オンライン」を観に行きました。
インターネットを題材にするという現代的な上に続編でしっかり世界が広がっている。
予告を見ても、いい感じでした。ディズニーネタもふんだんに入ってましたし。
だからね、だからなんですよ
ここまで前作のキャラクターを崩壊させてくれた続編もそうないですよ!!!
前作で君たち何やってたの?ってレベル
ヴァネロペはまだギリギリ理解できます。
ゲームの中で主役になれたけど、同じことが続く現状にマンネリ化してきて、刺激的なインターネットの世界で変化を楽しみたい。
いや自分のゲームどうすんだよ!ヴァネロペを待ってるプレイヤー(子供たち)がたくさんいるだろ!ってツッコミたくなるけどまあここは目をつぶろう。
ただこの新しい世界に惹かれていく過程であまりにラルフに対してのリスペクトがなさすぎる!!あまりに自分勝手すぎる!もう少し慮ってやれよ!
前作で築き上げた友情はどこに行ったんだよ!
というかさ、そもそも自分のゲームが無くなるかもしれないからインターネットの世界でパーツを探しに行こうってなったわけでしょ?
それに一切得しないラルフが命張って協力してくれてるわけでしょ?
それに対して何もないの!?その上自分のゲームを捨てるわけ!?
前作のテーマ性をまるで全否定ですよ
そのラルフもラルフですよ。
ヴァネロペを止めようと動くわけですが、基本的にヴァネロペに共感できるつくりなので悪者に見えてしまう。
ヴァネロペを引き留める理由も、ゲームのためにとかではなく自分のため。
結局なー、この続編主人公2人とも自分主体で考えてるからこそ、前作全否定になってるわけですね。
ラルフは前作同様心の弱さが見えるわけだけど、それが悪い方向に見えてしまっている。
インターネットの表現がすごいとか、キャラクターが豪華とか、小ネタが多いとか分かるけど、それを覆すレベルであまりにもキャラクターがひどすぎる!!!!
前作全否定!!
続編というのは、前作の上に積み重なってさらに世界が広がることで意味があるものだと思うんですよ。
シュガーラッシュに関しては、前作を全部ぶち壊したうえでの続編ですからね
前作なんだったんだよ!!って叫びたくなる最悪なタイプの続編でした。
・イソップの思うツボ
「カメラを止めるな!」監督の上田さん、助監督だった中泉さん、スチール担当の浅沼さんが3人共同の脚本・監督作品。
カメ止めブームからわずか1年でスタッフ集結して公開された今作。
カメ止めが2018年ベスト級に面白かったので、相当期待値とハードルが高まってました。
それと同時に、製作期間の短さから本当に大丈夫か?と不安もありました。
不安が的中しました。
カメ止めのプレッシャーからなのか、上田監督の好みなのか、相変わらずどんでん返しがお好きですね。
この作品はただ、どんでん返しをやりたいだけなんですよ。
「ええーそうだったのかー!」というのをやりたいがために、展開を作っているため全体を見ると整合性が全く取れていない。
そして、裏切る展開を作るために話がどんどんややこしくなっていく。
母親亡くした復讐のために家族が主人公で計画を立てるわけだが、
まず、兄はターゲットの家族の娘の大学に講師として潜入して娘を落として、さらに母親とも不倫
さらにターゲットの家族の父親に、娘は愛人として援助交際して近づいてその様子を撮影
父親は、マネージャーとして復讐する家族に近づいて娘を誘拐する。
そして、全員集めて隠し撮りした不倫の様子を公開して復讐。
ってもうメチャクチャすぎだろ!!!なんだよこの杜撰すぎる計画!!
まずそもそも娘も母親も落とせなかったらどうするつもりだったのか
娘は娘でさあ、母親殺された恨みがすげえ強いのに恨んでる人と寝るか?
葛藤ある中、この辺の計画を失敗しながらもなんとか実行しようとする様を見せてくれるなら、まだ面白かったと思います
しかし観客を騙す構造をやりたいのか、あまりにこの杜撰な計画が上手くいきすぎるせいで最初から最後まで無理のある映画になってしまっている!
計画を見せるあまり、人物も全然入ってこないし、さっき上であったような性格に破綻が生じている。
時系列をミックスしてちょっとタランティーノっぽくしているところがさらに鼻について不快感すら覚える!!
3人で脚本・監督をした良さも全く出ておらず何のために作ったんだ?と言わざるを得ない。
インディーズだとしても見なければよかったて思うレベルの作品でした。
・メン・イン・ブラック:インターナショナル
大人気シリーズMIBのスピンオフ?続編?
ウィル・スミスもトミー・リー・ジョーンズも出演せず、テッサ・トンプソンとクリス・ヘムズワースの「マイティ・ソー バトルロワイアル」コンビが主演。
かなり話題のキャスティングですが、肝心の中身があまりにも中身がなさすぎる!!
中身がないというか特徴がない!!
ハリウッドでよくあるCGをまとめてみましたって感じでヤマもオチもない
MIBの良さは、世界が大ピンチなのにウィル・スミスがゆるーいヒップホップノリで解決しちゃうところと、実は現実なんじゃないか?と思わせるような妙なリアリティだと思っています
が、見事にこの良さが消えている!!!
この雰囲気が無くなっても、新しいMIBを示せるのなら全然いいですよ!!
それどころか!むしろ一昔前のハリウッド映画に戻ってるってどういうこと!?
新しいバディにも全く魅力を感じませんでした。
ハイスペック新人とだらしない先輩コンビですが、先輩は本当にピンチな場面でかっこいいところが見れるのかと思いきや、本当に最後の最後まで無能なだけ。
新人もただただハイスペックで、バディである意味を全く感じませんでした。
一切相互に影響しあってない。
どんなにひどくてもね「最後のジェダイ」みたいに語ることが山ほどあふれ出るクソ映画なら1億歩譲って、まだいいですよ
この映画に関しては言うことがなさすぎる!特徴がなさすぎる!
今年多分1番時間の無駄になった映画だと思います。
もちろんぶっちぎりワースト1です。
来年はもっと笑って話せるクソ映画に出会いたいですね。
2019年映画ベスト10
Twitterでタイトルだけつぶやきましたが、やっぱり140文字じゃ厳しいのでブログにも書きます。
10位スパイダーマン:スパイダーバース
これをなくして今年の映画は語れないその1
何よりアニメーションがすごすぎる!!USJのスパイダーマンに乗ってるかのような、自分がその世界に入り込んだ感覚を映画で味わえる!!
9位殺さない彼と死なない彼女
リアルじゃない台詞なのにリアリティを感じる演出が素晴らしい!!
こんな手があるのかと驚きました
8位グリーンブック
アカデミー賞作品賞受賞作品。
非常に奇麗にまとまったコメディであり、細かいところまで丁寧。
マハーシャラ・アリの演技がすごすぎる。
7位蜜蜂と遠雷
天才の見てるもの・聞いている音の表現に徹底していた!
鈴鹿央士さんの純粋な天才感が本当に素晴らしい。
6位ジョーカー
ヒース・レジャーで完成されたジョーカーだけど、また一つ別の形でジョーカーを示してくれた!
今の時代だからこそ出来る新アメリカン・ニューシネマを感じました。
5位アベンジャーズ/エンドゲーム
これをなくして今年の映画は語れないその2
10年間の完璧な集大成であり、シリーズ映画の完成形として映画史に残る1本だと思います!
この中にスパイダーマン/ファーフロムホームとキャプテンマーベルも入ってます
4位ROMA
長回しなどの撮影がすごすぎる。
ただ強くひたむきに生きる一人の少女を日常の姿で描く手腕は天才ですね。
フルチンも印象的でした。
3位アイリッシュマン
これをなくして今年の映画は語れないその3
マーティン・スコセッシの集大成であり、マフィア映画のベストでしょう。
Netflix配信という点でも、技術的にもまさに現代だからこそ出来た映画であり、これも映画史に残る1本だと思います。
2位ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
クエンティン・タランティーノさすがです!!!!
最悪の結末が分かっていることを利用して、なんてことない日常を描くという発想のすごさよ。60年代アメリカを細部まで再現した背景もすごすぎます。
そして最後はタランティーノらしい痛快さで爆笑しました。
1位シークレット・スーパースター
技術の高さや、話題性、その他アイリッシュマン、ワンハリの方が上だとは思うのですが、見た時の感動に嘘がつけません。
Tシャツの襟がずぶ濡れになるほど泣きましたからね。
シンデレラストーリーと見せかけて最後は親子愛に昇華。それが取ってつけたようなものではなくしっかりと全編通して伏線とプロットがあるからこそ、クライマックスで全て返ってくる。この構成が本当に素晴らしいです。
これが無かったら10位くらいでした。
頑張ってベスト10考えたけど、上位5本は全部1位!って感じです。
本当はここに入れたい映画たくさんあります。
アリー スター誕生、愛がなんだ、女王陛下のお気に入り、ブラック・クランズマン、旅のおわり世界のはじまり
とか……
今年も本当に面白い映画ばかりでした!!
来年も楽しみです!!
11月観た映画
「10月観た映画」を書いたときにあまりに時が経っていて、感想を思い出すのに時間がかかりすぎたので、今回は早めに書きます。
11月に観た映画
・イエスタデイ
・ターミネーター:ニュー・フェイト
・アナと雪の女王2
・殺さない彼と死なない彼女
〇イエスタデイ
「スラムドッグ$ミリオネア」のダニー・ボイル監督作品。
主演はヒメーシュ・パテルというイギリスの俳優。
「シンデレラ」や「マンマ・ミーア ヒア・ウィー・ゴー」のリリー・ジェームズがヒロイン役を演じ、さらにエド・シーランが本人役で出演。
売れないミュージシャン、ジャックが交通事故に遭って目覚めると、伝説のロックバンド・ビートルズが存在しない世界になっていた。
そんな世界で、ジャックはビートルズの曲を次々に発表し一躍スターになるというお話。
これね、最初この映画を知った時かわぐちかいじさんの「僕はビートルズ」が原作なのかな?って本気で思ったんですよね。
あの漫画はビートルズデビュー前にタイムスリップする話で、今作はビートルズの存在しない世界に来てしまった話なのでアプローチが全然違いました。
しかしまあビートルズの影響を無視して現代の音楽やるのは無理だろ!!って感じでちょっと斜に構えて観に行きました。
どうやら消えたのはビートルズだけじゃないぞという設定で、なるほど上手いなと心の中ですぐに謝りましたね。
全体通して、本当に奇麗にまとまっていて心が温まる素晴らしい作品でした!
ちょうど「ジョーカー」とか「ホテル・ムンバイ」とかヘビーな作品を立て続けに見てた頃だったのですごく心にしみました。
まず当たり前ですけどビートルズの楽曲がとにかく最高です。
ただ、この映画で僕が1番素晴らしいと思ったのが「世界にビートルズの歌を遺してくれてありがとう」というこの解釈。
途中、ジャックは自分と同じように「ビートルズの存在を覚えている人」と出会います。
ここで、多分全員なんとなーく想像していた「いつか盗作だと暴かれるのではないか」という展開がついに来たか!!ってなるんですよ。
と思ったらここでありがとうという言葉が出てくるんですよね!
これはやられましたよ!そうだよなあ!これが愛のあるファンだよなあ!
ここから、本作最重要人物にジャックは出会い、ある決意をするわけですが、その後のラストシーンにこの言葉が効いてくるのがまた憎い!!
ラストシーンのあるビートルズの曲で僕は号泣しましたよ!!
この解釈によって、この作品はビートルズ愛、人間愛に溢れる素晴らしいドラマになったと思います。
もうね、この本編ラストシーンはぜひ、見てほしいです!ビートルズのあの曲がカンッペキにマッチしてるんですよ!
ジャックがライブになると微妙に歌唱力が足りてなかったり、コードは思い出せるけど歌詞が曖昧だったり、細かいところが妙にリアルで笑えるのもいい。
あともうリリー・ジェームズ可愛すぎる!!
ちょっとご都合的なところもありますが、それ以上に心温まる1本です
〇ターミネーター:ニュー・フェイト
ジェームズ・キャメロンが製作総指揮、リンダ・ハミルトンがサラ・コナー役に復帰。
「ターミネーター2」の正統続編としてかなりの話題作。
監督は「デッドプール」のティム・ミラー。もちろんシュワちゃんも出てるよ。
公開直後に観てきましたが、まあ何よりリンダ・ハミルトンがすごすぎる!!
まるで何十年もサラ・コナーを演じ続けてきたかのような、ブランクを一切感じさせない演技ですよ!
キャラクター、雰囲気、アクション、全てがサラ・コナーそのものなんです!
これだけで見る価値があると思います!!
今回初出演のマッケンジー・デイヴィスも負けず劣らず素晴らしいアクションを見せてくれました。
彼女、美人なだけじゃなく、動きも本当にダイナミックできれいで、とにかく絵になるんですよ。
これまで「オデッセイ」や「ブレードランナー2049」にも出演していますがもっとアクション見たいですねー。
この2人の力もあって、アクションシーンはとにかく楽しめました!
敵が巨大トラックで追いかけてくるようなターミネーター的お約束もしっかりありましたし。
ただ、あまりにアクション一辺倒すぎるんですよねえ……
僕は「ターミネーター」「ターミネーター2」の魅力は逃避行の中で生まれる愛・友情だと思ってます。この2作は最先端VFXにSF設定と昔からある王道の逃避行を組み合わせたからこそ名作になったと思ってます。アクション一辺倒にならずに、逃走中の束の間の休息をしっかりと描いているんです。
今作は常に設定の説明とアクションでこういった人間ドラマがほとんどない。
シュワちゃん演じるT800の変化も説明的だし、そりゃサラ・コナーもブチ切れるだろって展開です。
正直、冒頭のショッキングな展開がピークでしたね。
新メンバーで続きがありそうな終わりでしたが、アメリカでも興行的にイマイチだったみたいで、もう続編はないんじゃないかなあ……
〇アナと雪の女王2
ディズニー史上最大のヒットを記録した「アナと雪の女王」の続編。
監督・キャストは前作からの続投ですね。
今何かとステマだなんだと騒がれてますが……
まず何より、アニメーションがすごすぎます。
毎回思いますが本当にディズニーは技術力でぶっちぎりで世界トップですよ。
もう水とか氷とか、自然のグラフィックが実写かと見間違うレベル。
音楽も本当にクオリティが高いし、曲に合わせたカット割りや演出のタイミングがとにかく絶妙です!
だからこそ、今回はストーリーがもったいないなあとすごく思いました。
いや、やりたい事はなんとなく分かるんですよ。
前作を受けて、エルサが本当の居場所と役割を見つけるという。
別にこれ自体はいいと思います。
ただ、ここに至るまでにあまりに色々な要素を入れすぎて結局複雑化して全部が浅く終わっている印象を受けました。
そもそも前作「アナと雪の女王」について。
僕はOP~let it goまでの流れが完ぺきで美しすぎて大好きでした。
ストーリー、キャラクターの感情の流れ、音楽が120%でシンクロしていて、これぞミュージカルの頂点だ!といっても過言ではないくらいです。
これを世界中の老若男女問わず楽しめる映画でやってしまうディズニーが怖いくらいですし、そりゃ天下取りますわ。
だからね、だからなんですよ。
今作のあまりのちぐはぐ具合に違和感しかないんです。
今回のテーマ曲into the unknown、曲自体は素晴らしいと思います。
しかしlet it goほどストーリーに合ってないんですよね。
エルサの心の奥底にある、本当の自分を探したいという想いが込み上がるのを歌っているわけですが、結局旅に出るのは国がピンチになるからです。
この「本当の自分を知りたい」と「国の危機を救いたい」という2つがどっちつかずになっており、作品全体のピントがぼやけている印象を受けました。
さらに今作は自然との共生をテーマに入れてきてます。
ここにエルサは本来の自分を見出すわけですが、それにしても今どきアンチテーゼでダムを使うってさすがに陳腐すぎやしませんか。
それに、森の原住民と王国民のわだかまりも結局なあなあで終わって和解もしていないし、物語的終着点に行きたいがあまり、色々な要素を入れすぎて逆に複雑になってる感じです。もっとシンプルにしても良かった気がします。
あとまあ、エルサがメンタル・能力共にあまりに最強すぎてアナの出番が恐ろしいほど無いんですよ。
最終的に、これエルサ一人でも解決できたじゃんって感じ。
クライマックスでエルサはとあるピンチに陥りますが、どうもその展開が唐突すぎて、アナを活躍させるために無理やりこの展開にしたんだろうな感が否めませんでした。
アニメーションとか音楽、演出と比較してあまりに脚本がとっ散らかってたのが本当にもったいないなあと思いました
近年「シュガーラッシュ」や「ズートピア」が異常だっただけでもともとディズニーアニメの脚本ってこんな感じかと言ってしまえばこんな感じな気もします。
前作も全体通してみると色々思うところはありますし。
〇殺さない彼と死なない彼女
監督は小林啓一さん。世紀末さんという方が描いたTwitter発の4コマ漫画の実写映画化です。
主演は「帝一の國」の間宮祥太朗さんと「ママレード・ボーイ」の桜井日奈子さん。
完全にノーマークだったのですが、「ムービーウォッチメン」のリスナーカプセルで出てきて気になったので観てきました。
これはねえ、やられましたよ!
正直冒頭はなんで今更こんな高校生の甘いラブコメ観なきゃいけないんだよ、と後悔しましたが、全然そんな事なかったですね。
自殺願望のある女の子と口の悪いイケメン。
好き好き言いまくる女の子とそれをひたすら受け流す男の子。
ぶりっ子と委員長系の女の子。
の3組のそれぞれの日常が順番に描かれ、一見無関係だがとある事件で3組は繋がっておりそれがクライマックスに近づくにつれて見えてくるといった構成です。
この構成が非常にうまいんですよね。
3組それぞれのなんてことない日常を描くことで、ところどころ出てくる不穏な影がより際立っているんです。
また、明らかに主人公たちのカップルだけ他2組と違いがありましてね、そこが最後に残りの2組と繋がるだけではなく、未来にも繋がる。
背景も3組同じ場所を使っていたりして映像的にもリンクがあるんですよ。
この同じ部分と違う部分のバランスによって徐々に繋がりが見えてくる、ある種の謎解きみたいな要素もあることで、飽きずに見れるんです。
本当に計算に計算を重ねた非常に巧みで見事な構成だったと思います。
それと同時に、キャラクターが不思議とリアルなんですよね。
全員ある意味漫画的というか、記号的です。現代の高校生そんな喋り方しねえよっていうね。
なのに、妙にリアルというか、1人の人間としてそこに存在しているんです!これがただただすごい!
自分なりになんでこんな現象が起きているのか考えてみると、キャラクター以外がすごい現実的な日常なんですよね。
制服の着こなし方とか、休み時間の様子とか、遊びに行く場所がららぽーとくらいしかないところとか。
この背景でキャラクターの毎日を丁寧に描いているからこそ、徐々に記号的だったキャラクターが溶け込んで、リアリティが生まれているのだと思います。
もちろん背景から浮かないように演じている役者の演技力も半端ないです。
原作をリスペクトしつつも別のアプローチで人物を描いている小林さんの手腕がすごすぎますし、こんな方法があったのかと衝撃を受けましたね。
そういうわけで途中からこの魅力的なキャラクターのとりこになってしまいました!
最後のある事件が突然起こる感じもなんというか妙にリアルで、ああ現実にも本当に突然起こるよなと、すごく現実味を帯びています。
あの淡々と進む感じが原因なんでしょうかね?喪失感がすさまじいです。
途中まで頑張って耐えていたのですが、最後の最後は号泣でしたね。
原作が4コマ漫画らしくて4コマっぽいシーンが組み込まれてるんですよね。
それがフフッてなる面白さで笑いもあるしほっこりするシーンもある!!
作中の楽曲がすべて奥華子さん作曲ですが、これも素晴らしい!!
いやあ本当に舐めてました。絶対つまんねえとか思ってごめんなさい!!
衝撃的な1本になりました
最高でした!!おすすめです!!
12月はクリスマス映画に加えて、徐々に賞レース作品も公開され映画館も熱くなってきますね!
そしてなにより、スターウォーズが控えてます!!!
今月も楽しみです!!!
ライフライクダイス、イロイロバナシ
先日、弊団体の第1回公演「ライフライクダイス」が上演されました。
たくさんのお客様に来ていただき、楽しんでもらいました。
本当にありがとうございました。
今回はこの本が出来るまでの話をします。
4人で最初話した段階で「コメディ」「ゲームに閉じ込められる」「ライフライクダイス」は決まってました。
このルールの元で、最初は思いついた舞台がボードゲーム屋さんでした。
美術も予算かからないし、いいじゃん!となって、そこから店長とバイトの女の子、店に集まってきた客でワイワイやろうという方向が固まりました。
最初は「止まったマスが現実に起こるスゴロク」というルールもありましたが、これがめちゃくちゃ難しい!
まず、舞台映えして実現可能なマス目がそう何個も出てこないし、最大の問題はスゴロクの偶然性にありました。
スゴロクというゲームはサイコロ振って偶然そのマスに止まり、サイコロを振るまでどうなるか分からないドキドキ感が楽しいゲームです。
しかし、物語というのはある種の必然性が求められるのでどうしてもご都合主義になってしまうのです。
ここがどう頑張っても解決できなくて1度このルールは捨てました。
これと同時にオリジナリティをどう出すか考えてました。
4人で「ボードゲーム」と何かもうひとつの要素をかけ算する必要があると話し合い、出てきたのが「タイムスリップ」でした。
これらを受けて、僕が5つほどこのルールに沿った話をプロット形式で提出し、どれが1番面白いか話し合って決めた結果、「ボードゲーム×タイムスリップ」という現在の形が出来上がりました。
その後、脚本を書く流れで舞台がおもちゃ屋に変更され、「SFおもちゃコメディ」として初稿が完成しました。
これがまた今読んでみるとまあ暗い暗い!
この時のあらすじは、
響介(主人公)は30歳で、清司(親父)は亡くなって店を継いでる。
けど本当はミュージシャンやりたくてしがみついてる。
過去に行って同い年の清司に会ったり、チャールズ(後輩)にインディーズバンド誘われたりして葛藤があり、最終的には音楽に区切りをつけて親父の遺志を継いで店長になる。
といったものでした。
初稿から残ってるギャグもたくさんあるのですが、多分このままいってたら相当暗かったですね。
初稿を3人に見せた直後ぐらいに、偶然30代で今舞台俳優やっている方と飲む機会がありました。
その先輩の話を聞いていると、30歳で夢に区切りをつける話なんて見せられないし、今の自分たちが作るべき話じゃないなと痛感しました。
じゃあ23歳の自分たちが作れる話はどんなものだって考えた時、やっぱり最後は夢を信じて勢いよく飛び出す話だろという結論になりました。
若さ故の無鉄砲さというか勢いのある作品、今しか作れないものを作りたかったという気持ちにたどり着きました。
こうして響介は無事21歳となり、ほぼ現在のストーリーである2稿が完成しました。
このあたりで演者・スタッフにも見せた気がします。
その後、サブキャラクターのプロットを固めて3稿が完成。
クライマックスを修正した4稿を経て無事完成しました。
大体この一連の流れで半年くらいかかってます。
その間にも色々な作品を観ていて、その度に影響を受けて……
さすがに変えすぎだろ!って怒られまくってました。
改めていると、好きなものの影響受けまくってるなあって感じです。
全編通して「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(タイムスリップの理論はほぼほぼBTTFですね)
OPの歌うやつは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」。
ミレニアムファルコンは「スターウォーズ」だし、ロビン・ウィリアムズが出てたやつは「ジュマンジ」(1995年)。
電話のシーンは「或る夜の出来事」が基です。(ヒッチハイクのシーンね)
看板隠すところもチャップリンやドリフターズみたいなことがやりたかった。
あと、登場人物の名前は有名なボードゲーム作家から取ってます。
登井場はクラウス・トイバー(カタン作った人)、チャールズ太郎はチャールズ・B・ダロウ(モノポリー作った人)みたいに。
楠田蘭は、アレックス・ランドルフ(ガイスター作った人)をもじってます。
決して「名探偵コナン」が好きだから、ヒロインを蘭って名前にしたわけではありませんよ、ええ。
……「緋色の弾丸」、楽しみです。
10月観た映画
気が付けば全然更新してなかった。
週1くらいでの更新を目指したいです、マジで。
11月も下旬だけど先月観た映画の感想をつらつらと書いていきます。
Twitterでも見終わってすぐに書いてるけど、それのまとめみたいなもんです。
10月に見た映画
「ジョーカー」
「蜜蜂と遠雷」
「ホテル・ムンバイ」
「スペシャルアクターズ」
〇ジョーカー
「ハングオーバー!」シリーズを作ったトッド・フィリップスが監督で、主演はホアキン・フェニックス。
「タクシードライバー」や「キングオブコメディ」などマーティン・スコセッシの影響をかなり受けてて、というかオマージュだらけで、当の本人であるスコセッシも製作に参加したかったとか。スケジュールの都合で出来なかったらしいけど。
「アイリッシュマン」楽しみです。早く見に行きたい。
そんなわけでロバート・デ・ニーロも出演してます。
ヴェネツィア映画祭でも金獅子賞受賞し、オスカーもノミネートされるでしょうね。
なんかもうこの映画、手垢がつくほど語られてて……今更何言おうって思っちゃうのですが、まず何よりホアキン・フェニックスがすげえよ!!!
なんだよあのやせ方。ロッカーで背中丸めて靴紐結んでるときの背骨の浮き出方の恐ろしさ。
笑うだけで全ての感情を表現する表現力に、踊りのパフォーマンス。
ジョーカー役はヒース・レジャーが最高だと思ってるけど、また一つ別の形で最高なものが見れた!!
ほぼ確実にオスカー主演男優賞獲ると思うんですよね、個人的には「ロケットマン」のタロン・エガートンも推したいんですけど。
作品内でも言っている通り、これはコメディなんですよね。ところどころアーサーの動きがコミカルで。
病院で子供たち相手にピエロの仕事してて、お、順調じゃ~んって思ったら拳銃落としちゃってあわあわするところとか、笑っちゃいけないんだけどつい笑っちゃう。
これは持論なんですけど、人間1番心打たれるのって行動と感情が正反対の時だと思ってます。本当は泣きたいくらい辛くて悲しい状況なのに、周りには笑顔でいるとか。
まさにこの映画は全編それ!それ!それ!って感じで、胸を打たれまくって苦しいんですよ!
これはコメディ映画の天才、トッド・フィリップスだからこそ作れた作品だと思います。
やっぱり笑いを作れる人ってメチャクチャ器用なんだなあと実感します。
だからこそこの映画がどうやって企画されたのか本当に気になります。
そもそも今1番流行に乗ってるアメコミでアメリカンニューシネマをやろうと言い出したのは誰なのか、その流れでトッドフィリップスを起用したのはどういう流れなのか。
正直ワーナーとDCを舐めてました。ものすごい企画力です。天才です。
原作は恩田陸さんの小説で、直樹賞も受賞。石川慶さん監督。恥ずかしながら原作を読んだこともなければ、石川監督の作品も初めてでした。
主演は去年「万引き家族」に出てた松岡茉優さん。さらに松坂桃李さんに、これも去年「レディ・プレイヤー1」で「俺はガンダムで行く」という名ゼリフを生み出した森崎ウィンさん出演。
ちなみに、「俺はガンダムで行く」は本当に森崎さんが考えて監督に提案したらしい。
さらに、今回がスクリーンデビューとなる鈴鹿央士さん。
映画を見に行くと結構な確率で予告をやってまして、どんなもんだろうなあと思って見に行きましたが、いやいや、そんな気楽に見ていいもんじゃなかったです。
ざっくりあらすじを言うと、かつての天才ピアノ少女がコンクールに復帰し、さらに期待の若手に突如現れた天才が出会い、コンクールで競い合う話。
とにかくこの映画、天才の描き方が半端ない。
音楽の天才が見えている景色や聞こえている音を、我々凡人が理解できるように映像表現に落とし込もうというのが随所に見てとれました。
天才3人が海岸に遊びに行くシーンとか、クライマックスで葛藤するシーンとか、自然の音がとにかく出てきてですね、あ、天才って周りの音がこういう風に聞こえているのかと思えてくるんですよね。
新人の鈴鹿さんの演技もまたピュアな天才って感じがして最高!
この効果を最大限に引き出しているのが、松坂桃李さん演じる裏の主人公・高島明石なんですよね。作品内に凡人の目線があるから天才がいかに我々から離れたところにいるのかがよく分かる。それでいて、「生活者の音楽」という凡人である明石だからこそ演奏できる曲が天才たちに影響を与えている。ただの解説役で終わらずに作品として必要不可欠な存在になっているあたりもう見事な構成力ですよ!!
あとはもうコンクールの緊張感が役者の演技も相まってひしひしと伝わってきますよね。松岡茉優さんが力強くピアノを弾かないと強い音が出ないところとか、演奏直前のステージに上がる瞬間とか、本当に細かく丁寧で、ホール内の空気が劇場にも伝染してました!!
今年の邦画で1番なんじゃないかってくらい面白かったです!!
余談ですが、普通エンドロールって最後に監督の名前が来るじゃないですか。
石川監督、自分の名前出さないんですね。なんか真ん中らへんで出てたらしいのですが、完全に見逃しました。
この謙虚さというか……そこくらい堂々としていいだろ!とも思いますがw
〇ホテル・ムンバイ
オーストラリア・インド・アメリカの共同製作映画。
2008年にインドで起きた同時多発テロ事件で最高級ホテル、ホテル・ムンバイで実際に起きたテロリストによる襲撃事件を基にしたストーリー。
主演は「スラムドッグ$ミリオネア」のデーヴ・パテール。
あらすじとしては、無差別テロの襲撃を受けた最高級ホテルで、従業員が命がけでお客様を守るといったものデーヴ・パテールはホテルの従業員役をしております。
なんとなく察しがつくとおり、気持ちのいい映画ではないです。大抵日本でやるこの手の話って脚色されてるというか、ドラマとして見れるようにかなり手が加えられてる印象ですが、(もちろん、ホテル・ムンバイもそうしているのだが)とにかく今作は事実に近いというかドキュメンタリーのような映画です。
一言で言うと慈悲がない。言い方悪いが、あっさり銃で撃たれて殺されてしまう。だからこそ犯行グループの非道さ、そしてテロの恐ろしさがひしひしと伝わってきます。
僕なんかはもう24とかミッションインポッシブルとか大好きで、小学生くらいから学校にテロリストが襲撃した時の妄想なんてよくして、大抵テロに勝利していましたが……
無理です。
あれはフィクションです。
普通の人はまずとにかく逃げないと駄目です。
大人しく、抵抗しないで静かに待たないと駄目です。
だからこの映画、一見あらすじだけだと、テロと戦う英雄伝みたいな感じですが実際はただただテロの恐ろしさが分かる話です。自分や、家族・恋人・友人が命を落とす怖さが非常によく伝わります。
面白いのが、ヒューマンドラマを極力排除したからこそ、逆にヒューマンドラマが出来ているというか。
現実の恐ろしさをありありと見せてるから、従業員がお客様を第一に考えて、裏口から逃がすだけでも(だけといってもこれものすごく勇気がいりますが)ホテルマンとしての信念が伝わってくるのです。
さらにこの映画、すごいのはテロを実行した少年たちでさえ、被害者なのでは思えてしまうところ。
後半になるにつれ、実行犯が若者であること、生まれが貧しいこと、首謀者に家族のためにとずっと言われ続けていること、がどんどん見えてきます。
もちろん彼らの行動は許されないものですが、実行犯をただ憎むだけで終わらない、生まれで全てが決まってしまう根深い社会問題まで見える非常に重厚なつくりを感じましたね。
10年以上たった現在でも、ホテル・ムンバイで働いてる従業員の半数以上がこのテロを経験したホテルマンらしいです。
実際超高級ホテルなのでぜひ1回泊まってみたい!
〇スペシャルアクターズ
あの「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督長編作品2作目。正確には共同製作で「イソップの思うツボ」というのがありましたが。
今作は「松竹ブロードキャスティングオリジナル映画プロジェクト」の一環として、オリジナル脚本に、自由応募で集まった俳優からワークショップを通じて選ばれた15人が出演するという企画。
早い話が、カメ止めと同じで人材発掘を目的とした作品をという事です。
前作「カメラを止めるな!」が社会現象になるくらいの空前の大ヒット、実際にメチャクチャ面白かったですからねえ。
この次となる今作にかかるプレッシャーは相当のものだと思います。
完全オリジナル脚本・役者は無名・製作費も少額、この条件下で上田監督は本当によくここまでの作品を作ったなと感動してしまいました。
すげえ頑張ったよ!!上田監督!!
あらすじは、役者志望だけど緊張すると気絶してしまう男が、弟に誘われてスペシャルアクターズという俳優事務所に入る。そこは、裏で芝居を使ってお悩み解決をしている団体であり、主人公は仲間と共に新興宗教と芝居を使って対決するというコメディ。
見終わった後は、出来のいい小劇場作品やミニシアター映画を見た時と同じ感覚になりました。
笑えるシーンは笑いまくったし、ちゃんとまとまった作品になっている。おお、いいもん見たな!って感じです。
ただそこ止まりなんですよね……
脚本の構成も詰めが甘い感じ。カット割は単調だし、役者の演技も上手いとは言い難い……
とても上映館140館でシネコンで公開されるタイプの映画ではないんです。
正直気になるところや突っ込みどころはあるのですが、僕はこの作品本当に大好きです。
上田監督や出演者の映画愛作品愛がものすごく伝わってくるんです!!
やっぱり製作者の愛や熱意が伝わる作品が1番ですよ。
そういう意味で、この映画はエネルギーが伝わりやすいミニシアターで見たい作品です!!
この愛に溢れたところがカメ止めから何も変わっていなくて本当にうれしかったです!!
だからこそ思うのが、なんでカメ止めと同じことをやってんだよ!!ってことです。
なんで松竹は、上田監督がこのプロジェクトに参加することを止めなかったのでしょう。
映画界を何段飛ばしもしたからこそ、2作目は慎重に行くべきだと思いました。
シネコンで配給されるような大作映画を撮るならば、原作をつけるか、有名俳優を主演に置くか、ベテランと組ませるか、色々方法はあるはずです。
そもそも、上映館140館なのに一切宣伝にお金をかけず、監督と出演者に丸投げ。上手くいくわけがないでしょう。
カメ止めみたいにSNSでバズれば宣伝費かけなくても売れるっしょ~という松竹側の思惑が透けて見えて本当に悲しかったです。
あれは奇跡だから!!監督が奇跡を信じるのはいいけど、製作会社が奇跡を信じちゃダメだろ!!
出演者も同じ宣伝方法(SNSと舞台あいさつ回り)なんてカメ止めと比較されるわけですし、同情してしまいます。
ほとんど人入ってなかったけど製作費がかかってないから、恐らく赤字はないでしょうが……
作品と上田監督は最高なのに、少し残念な結果に終わってしまいました。
東宝くらい宣伝力があれば結果は違ってた気がします。
特にオチとかないので、この辺で。
口内炎がひどい
口内炎がひどい。
10月になってから5か所にできました。
台風の被害も大変なことになってますが、僕の口の中も現在大災害です。
先週は下唇の真ん中、上唇の左右にできて夏の大三角形になってました。こんな神話いらねえよ。
自称口内炎バスターズの僕もさすがにこれにはまいりました。
口内炎って連鎖反応で響くんですね。
「金色のガッシュ!!」を読んだことある方は分かると思いますがザグルゼムみたいな感じです。
リオウと戦った時に、均等にザグルゼム置いたらバオウザケルガが4等分されたじゃないですか、あんな感じで痛みが唇全体に広がります。
電撃走りますよ。マジバオウザケルガ。
普段から口内炎はできやすい体質ですが、こんなに一気にできたのは初めてです。
口内炎って、できてもなんかダサいからあまり人に言えないし何事もない振りをしちゃうんですよね。
普段しゃべる時とか食事の時、めちゃくちゃ痛いのに強がって平然を装います。
ただ今回だけはしんどすぎるからブログで吐かせてほしい!!!
ちなみに僕は医者でも何でもないので完全にテキトーです。むしろ専門家来てくれ。
①右の奥
こいつは突然できましたが、よくあることなので大して気にしませんでした。
口内炎バスターズの僕にとってこの程度痛くもかゆくもありません。いや、痛いけど。
口内炎ってその箇所が特に何かに触れなければ何事もないんですよね。ただし、触れたときに激痛が走るという地雷みたいなものです。
なのでこの時の対処法としては単純に口の左側で食事をすれば良いだけ。
こいつはうまく付き合っていけると確信したし、すぐに治ると思ってました。この時はまだ。
②下唇の真ん中
これは原因がはっきり分かります。思いっきり噛みました。しかも2,3回。
いつも唇のこの箇所を噛んで口内炎ができています。
大体噛んだ直後は気を付けるのですが、忘れたことにまた噛んでしまいます。まさに災害。
こうして、一つ目が治る間もなく二つ目の登場です。
③上唇の左側
こいつも噛みました。ええ、学習しない馬鹿野郎です。
しかもここ、口内炎出来てからまた噛んじゃったんですよね。
なんかもう唇がへこんでただれた感じになってます。
そしてこれによって、①のためにやってた口の左側で食事作戦が使えなくなったので大ピンチです。
もう口の中に安全地帯はありません。全域に紛争が拡大しました。地雷原だらけです。
さすがにこれはまずいと思ったので、ビタミン剤を買いました。
ビタミン剤を飲むのは高校の部活の合宿で一切野菜が出なかった時以来です。
人間、ビタミン不足になるとまず最初に唇に影響出るんですよ。
これでようやく安心して夜も眠れると思いました。
しかし、それが間違いだとすぐ気づくのです。
④上唇の右側
なぜか口内炎ができました。
本当に謎です。噛んでもいません。
しかもこいつ、小さい割に威力がでかい。
こうして夏の大三角形が完成して、僕は食事ができなくなりました。
しかし、ここで負けては口内炎バスターズの名が廃る。平穏に食事するためにある作戦を編み出します。
思いっきり口を開けて、唇に触れずに食べるという作戦。
サルでも思いつきますね。
そういうわけで毎回食事のたびにリアルイライラ棒をしなくてはいけなくなりました。
⑤歯茎の付け根
最悪です。口を大きく開くこともできなくなりました。
終わり。
なぜか舌の先端も痛いし唇の端は切れてるし、もう僕の口はボロボロです。
あーあ、これからこれ読んだ人に会うたびに
(あいつ、口の中スパークしてるのにめっちゃ強がってるよ……)
って思われるんだろうな。
それでも僕は強がり続けますよ。
口内炎なんてない振りをして生きていきますよ。
だって口内炎バスターズなので。
真面目な話すると、睡眠の乱れが原因ですかね。昨日今日と台風でやることないから昼まで寝てたらちょっと良くなりましたから。
今週はちゃんと寝ます。
演劇ユニットはじめました
冷やし中華はじめました的な?
✨はじめまして!!✨
— 演劇ユニット 妄想トイボックス🎪 (@mosotoybox) October 2, 2019
演劇集団 妄想トイボックスです!🎪
(写真右から)ムラナカヤスモリ、ムラタショウ(@smurata4869)、若月涼、ムラマツヒデキの4人組ユニット!
演劇や映像なんでもありの "おもちゃ箱" のような僕らをよろしくお願いします!!🙇#妄想トイボックス#初めてのツイート pic.twitter.com/mGnAJ3gFrX
消費税10%に便乗して、演劇ユニットの立ち上げを発表しました。
便乗の効果があったかどうかは不明ですが、有難いことにたくさんの方からいいね、RTをいただきました。
リプライやDMを送ってくださった方もいて、まさに最高のスタートだなと思っております。
本当にありがとうございます。
これによって調子に乗ったムラタは、怒涛の勢いで新プロジェクトを公開しました。
【🎪新作公開🎪】
— 演劇ユニット 妄想トイボックス🎪 (@mosotoybox) October 4, 2019
妄想トイボックスβ版ドラマ 「結婚報告」
めでたいはずの結婚報告がどんどん変な方向に!?
本格始動前夜に撮影した、記念すべき僕らの最初の作品です!🤩🤩
これからもどんどん動画を公開していくのでぜひご覧下さい!📺https://t.co/YcobL2R7ML @YouTubeさんから
【🎪公演情報🎪】
— 演劇ユニット 妄想トイボックス🎪 (@mosotoybox) October 5, 2019
妄想トイボックスの第1回公演が決定しました!!!
タイトルは…
ライクライクダイス
フライヤーも公開です!!
とても楽しくてエネルギッシュな舞台です!!🤩
ぜひぜひお越しください!🎲
予約はこちらから👇👇https://t.co/F0ZubqHKQJ pic.twitter.com/7LBGRLecLG
こいつ、絵文字のチョイスが毎回一緒やん……
団体立ち上げのツイートが想像以上に反響があったので、きっとこれも同じくらいの反応があるだろうと予想していました。
しかしあまり反応がありませんでした。
きっとこの情報公開のあまりのスピードにみんなついてこれなかったのでしょう。
これでは結局こいつは何がしたいんだって思われるだけです。
ここで少し立ち止まって、企画に対する思いを書いていきます。
なお、これは個人の見解なので団体を代表する意見ではないです。
まあ僕は団体の1/4なので、団体の意見の25%だと思ってくれたら嬉しいです。
〇第1回公演「ライフライクダイス」の件
これがメインです。いきなりメインディッシュからいきます。
もともと舞台が好きで、舞台をやりたい人たちで集まったので公演を打つことになったのは必然でしょう。
ただ、部活とは違って個人で公演を一つ打つというのは想像以上に労力が必要なもので立ち消えになる可能性が高かったんですよ。
企画自体は去年から立ち上がってたんですがね。
公演を企画していること言って立ち消えになったらダセえという僕のちんけなプライドが邪魔をして、なかなか周りに言えないでいました。
よく深夜に脚本書いていても、そのことを言えなかったため、
「そんな遅くまで起きて何してんの?」
と聞かれても
「う~ん、まあ、色々ね」
と答えてました。多分いかがわしいことしてると思われていたでしょう。
ようやくここまでこぎつけて本格的に動き出すことができました。
ここまでくると後には退けないので、大好評で華々しく散るか、ダダ滑りして一人散るかの二つに一つです。どちらにせよ散ることには変わりません。
なので、ここからがスタートですが、周りの人に大っぴらに言えるようになったのは個人的にかなり気が楽になりました(だったら最初から言えよ)
ちなみに、
「『旗揚げ公演』じゃなくて『第1回公演』なんですね」
ってよく聞かれます。
これ理由があって、こう書いておくと「じゃあ第2回第3回もあるんだ」って思うでしょ?
自分の中で次をやるハードルを下げる作戦です。
というのは建前で、実際は先日観た「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」という映画の予告で「クエンティン・タランティーノ第9回監督作品」と出てたのがかっこよかったから真似しただけです。
映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』予告 8月30日(金)公開
ちなみにこの映画、ブラピがファイトクラブ並にかっこいいです。
〇YouTubeに動画公開した件
こちらは未だに試行錯誤しています。
そもそもなぜ動画を投稿しようと思ったのか。
劇団の活動は当然ですが公演を打つことです。
しかし、公演というのはそう頻繁にできるものではありません。
年2回できればすごすぎる。1回できれば頑張ってるというレベルです。
そうすると、公演の告知~本番後数日以外は基本的に活動停止状態になります。
それでまた1年経ったら突然公演の告知。
これでは存在を忘れられても仕方ありません。
なので、この空白期間をどうにか埋めることはできないかと思って考えたのが動画投稿です。
動画なら公演より幾分ハードルは下がるので。
ただまあこれに関しては全員初心者なので、本当に行き当たりばったりです。
来週くらいにでかい動画シリーズを公開していく予定なのですが、それもどういう風になるか全く読めません。
できるだけ多くの人に見てもらえるように工夫が必要だなと感じてます。
まあなので、この文章を読んで、
「こいつ色々考えてんだな」
と同情してくれた人はチャンネル登録してくれよ!!!!
マジで!!!!
ボタン一つポチッと押すだけだから!!!!
個人情報引き抜かれるとかないから!!!
スパムメールがめっちゃ届くとかないから!!!!!!
だから!!!お願いします!!!
たった1秒、ボタンを押すだけ!!!!
その1秒をどうか僕たちに下さい!!!!
少し取り乱しましたが、未熟ながら色々挑戦して少しずつでもいいものをお届けできたらいいなと思ってます。
たとえ世界中の誰から見向きもされなくなっても、僕は叫び続けます。
だってこういうのって積み重ねが大事やん?